お薦め動画集
Antonio Nun~ez "Chocolate"(アントニオ・ヌニェス・チョコラーテ)氏によるFandangos(ファンダンゴス)、です。
唄っているチョコラーテ氏は1930年にヘレスで生まれ、2005年に亡くなりました。私の大好きな歌い手さんの一人です。
伴奏はManolo Brenes(マノロ・ブレネス)氏です。
1928年にセビージャで生まれ、2021年に亡くなりました。セビージャでの修行中に何度かお会いすることができました。
ギタリストながら歌い手さんとしても活動していたという経歴の持ち主です。結果として、カンテの伴奏には定評がありました。
自分が高齢者ということもあるせいか、やたらと懐かしい動画を紹介してしまう傾向があるようです。ご了承ください。
しかし、こんなファンダンゴはなかなか聞けないようですので、ぜひとも聴いてみてください。
1991年のMontreux(モントルー)のジャズ・フェスティバルに於ける Camaron de La Isla(カマロン・デ・ラ・イスラ)氏による Alegrias(アレグリアス)です。
いつ聴いてもカマロン氏のカンテは気持ちが良い。伴奏のトマティートさんとの相性も、抜群ですね。
それよりも、1991年と言えば、亡くなる1年前ということになるのだが‥‥。この時には自分が翌年の7月にこの世を去るなんて考えてもいなかったと思います。しかし、カマロン氏に近い人たちから聞いたところによると、自身の死がそれ程遠くないことは悟っていた、とのことでした。
そんなことを頭の片隅に置いて、心静かに鑑賞してみてください。
Francisco Prieto Currito(フランシスコ・プリエト・クリート)”さんによるロンデーニャ、です。
1984年コルドバ生まれの素晴らしいギタリストということは何度も紹介しているところです。
お父上から習い始めたギターですが、すでに名人?の域に達しているような気がします。
ただ演奏技術が素晴らしいというだけでなく、創作能力も素晴らしい才能を持っていると感じます。
ナマの演奏に触れたいギタリストの一人です。
どんなものでしょうか……!?
Maria Pages(マリア・パヘス)さんによるTarantos(タラントス)です。
マリアさんは1963年スペインのセビリアで生まれ、あの初代アントニオ・ガデス・カンパニーでプロとして踊り始めました。
子供の頃の詳細は分かりませんが、アントニオ・ガデスに認められたということは、若くして素晴らしい才能を持っていたと推測できますね。
この動画は2005年ということで、かなり昔の踊りですが、ギターと踊りの関係に気を配っていただけると幸いです。
ただ、リズムだけを刻むギターはとは違います。
じっくりと鑑賞してみてください。
Luis de Cordoba(ルイス・デ・コルドバ)氏によるグラナイーナです。
ヘドロ・エル・グラナイーノさんのモノをリンクしようか迷いましたが‥‥。
1950年にコルドバで生まれたルイスさん、輝く声質で人気がありますね。ブレることのないロングトーンはいつ聴いても気持ちが良いと感じます。
ちなみに、子供の頃から何事に対しても非常に勤勉だったそうです。
1973年に、最優秀カルタヘネーラ賞と最優秀タランタ賞を受賞してから活躍の幅を広げていった、とのことです。
伴奏のラモン・デ・アルヘシーラスさんについては、今さら書くこともないですね。あのパコ・デ・ルシア氏のお兄さんです。
惜しくも2009年に亡くなってしまいました。
どんなものでしょうか……!?
Pepe Habichuela : Flamenco TV 1972
ペペ・アビチュエラ氏によるシギリージャスです。
ペペさんに関しては、私が云々する必要はないと思いますが、1944年グラナダで名門の一員として生まれました。
1964年にマドリッドに移り、活動の幅を広げた、とのことです。
思えば1940年代にはパコ・デ・ルシア、セラニート、マノロ・サンルーカル、そしてパコ・ペーニャなど素晴らしいギタリストが誕生しました。偶然なのでしょうが、何かの力を感じてしまいます。
では、これぞシギリージャス、を堪能してください。
先月にもマヌウラ・カラスコさんの動画をリンクしたばかりなのですが、新しい動画を見つけましたのでリンクしてみました。
今年のビエナルでのヒトコマのようです。
1958年にセビリアで生まれたマヌエラさん、いつまで経っても風格というかオーラは健在のようです。
やはり天性のモノ、なんでしょうね。
素晴らしいと思います。
どんなものでしょうか……!?
Jesus Mendez(ヘスス・メンデス)氏とManuel Valencia(マヌエル・バレンシア)氏による Soleares de Triana(トゥリアーナのソレアレス)です。
カンテのヘスス・メンデスさんは1984年にヘレスで生まれ、2003年のヘレスのペーニャ・ペロ・デ・パテルナ主催のカンテ・コンテストで優勝し、プロ活動を始めた、とのことです。
また、ギターのマヌエル・バレンシアも、やはり1984年ヘレス生まれ、とのことです。
あの超絶技巧で名を馳せたヘラルド・ヌニェス氏のお弟子さんということは有名ですね。
どうでも良いことかもしれませんが、マヌエルさんの右腕というか右肩の動きと表現に注目、です。
どんなものでしょうか……!?
Manolo Sanlucar氏による 『Oracion (1991)』です。
昨日ブログにも書きましたが、マノロ・サンルーカル氏は8月27日にヘレス・デ・ラ・フロンテーラの病院で78歳で亡くなられました。
氏の亡き後、改めてこのロンデーニャを聴くと、氏独特のトレモロがいつもよりも切なく悲しげに聞こえてしまいます。
氏の作曲、アレンジ、そして演奏は、ある意味パコ・デ・ルシア氏並み、否それ以上に斬新で革新的に感じることが多々あります。
氏の多大なる業績・実績に感謝するとともに、ご冥福をお祈りしたいと思います。合掌!!
El Lebrijano(エル・レブリハーノ)氏による Bulerias por Solea(ブレリアス・ポル・ソレア)です。
ギター伴奏は、若かりし日のマノロ・サンルーカル氏です。
大昔、初めてレブリハーノ氏のレコードを購入した時がマノロさんの伴奏によるものでした。古くて新しい感覚に目覚めたときでした。
相変わらず野太いレブリハーノ氏の声、好きですね〜!!
どんなものでしょうか……!?